マーダーミステリーのゲームマスターを募集していたので参加してみたら、人生の目標ができた

澄田 直子(すみた なおこ)
March 29, 2022

目次

・マーダーミステリー体験会場はカラオケボックス!?
・ゲームの概要説明から準備までゲームマスターにおまかせ!
・ほかのプレイヤーと情報交換をしながら犯人を探せ!
・犯人は誰?謎が解明された後の会話も楽しみ
・目指せ、アバターゲームマスター

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みなさん「マーダーミステリー」ってご存じですか?簡単に言うと数人が集まり物語の登場人物になりきって殺人事件の犯人を探したり、ミッションを遂行するゲームのこと。まるで推理小説の世界に入ったようなヒリヒリとした緊張感にはまる人が続出。今、巷で大ブームなんです。通常はゲームマスターと呼ばれる進行役と、4~7人程度のプレイヤーが一堂に会して行われますが、今回はカラオケルームにプレイヤーのみが集まり、アバターのゲームマスターがモニター越しに進行するというユニークな形態。本格的な運用に向けて、ゲームマスター志望者向けの体験会が開催されると聞き、参加してきました。

マーダーミステリー体験会場はカラオケボックス!?

実は私、マーダーミステリーを「マダミス」と略すことすら知らなかった全くの初心者。知り合いからマダミスの楽しさを聞き興味はあったものの、なかなか機会に恵まれなかったのですが、今回思いがけず体験できることになり、ワクワクしながら集合場所である品川駅前のJOYSOUNDに向かいました。

「え、カラオケボックス?」と思ったのですが、最近のJOYSOUNDは歌うだけでなく、テレワークや映画鑑賞、はたまたセルフエステや裁縫とさまざまな使い方が提案されています。通信環境が整い、プライベート空間が確保されたカラオケボックスは、複数人でゲームを楽しむマダミスにとってもぴったりな空間なのです。

今回は私を含め全部で6人が参加します。全員が初対面ということでやや緊張した面持ちで席に座っていると、ふくろうのアバターを纏ったゲームマスターが、BGMとともにモニターに登場。そしてこのふくろう君こそ「メタジョブ!」の派遣したアバターのスタッフなのです。日本の、いえ、世界のどこかから、アバターとしてゲームの行方を見守り、プレイヤーをガイドするという、新しい働き方の一つだったのです。

マダミスでは、ゲームマスターがとても重要です。マダミスにはさまざまな作品(シナリオ)があるのですが、シナリオごとに設定やルールが変わるし、なかには複雑なルールのものもあり、初心者でなくても戸惑うことが多いそう。そんなときルールを熟知したゲームマスターが、アドバイスをしたり、軌道修正をしたりしてスムーズにゲームを進めてくれます。

今回の参加者は全員マダミス初体験ということ。みんな、そもそも何をすればいいのかすら分かっていませんが、とりあえずゲームマスターの指示に従っておけばいいので安心です。

「みなさん、ようこそマダミスの世界へ。今日が皆さんのマダミスデビュー記念日なんですね。まだまだ魅力的なマダミスのシナリオに出合えるみなさんがうらやましい限り!これからどんどん沼にはまっていくことでしょう」

ゲームマスターのそんな言葉で、いざ、ゲームスタート!

ゲームの概要説明から準備までゲームマスターにおまかせ!

まずは今回のシナリオの配役を決めます。どのキャラクターを選ぶかは自由。男性が女性キャラになってもいいし、女性が男性キャラになってもOK。基本的には話し合いで決めますが、このあたりもゲームマスターが指示してくれるので、すんなり決まりました。

配役が決まったら、キャラクターシートと呼ばれる設定書を読みます。自分の選んだキャラクターがどういう人物で、どのような状況にいるのかが記されています。キャラクターへの親近感が深まると同時に、ぼかされている部分もあって、この時点ではまだ謎もいっぱいです。

設定書を読みながら、疑問や気になる点があったらゲームマスターに質問。ドリンクやフードも頼むこともできるのは、カラオケボックスのメリットですね! 

自分のキャラクターの背景・状況を理解したら調査開始。といっても初心者&初対面同士で、最初は何をすべきか分からなかったり、出かたを伺うような空気も……そんな停滞ムードもゲームマスターが変えてくれます。「情報カードは積極的に集めたほうがいいですよ!」とか「○○さんと××さん、情報交換してみては?」とか。プレイヤーのなかには、直接、ゲームマスターにアドバイスを求める人もいて、だんだんフィールドが熱くなってきました。

ほかのプレイヤーと情報交換をしながら犯人を探せ!

私も、まずは横にいるプレイヤーをつかまえて情報交換してみました。キャラクターシートとカードの情報をもとに話をしているうちに、どんどん情報が集まってくる!これは気持ちのいい体験。情報を聞き出すという目的があるので、会話もスムーズに進みます。

最初のひとりと話すとゲームの進め方のコツがつかめます。ほかのプレイヤーも同じみたいで、周りでも次々に情報交換が始まりました。秘密にしておきたかったことを指摘されて驚いたり、思わぬ情報をこっそり教えてくれる人がいたり。パズルみたいに情報が集まってきて、それがピタッとはまったと思うと、新たな情報で壊されたり・・・。何が起きるかわからない小説さながらの展開にドキドキが止まりません。

しばらくするとゲームマスターからいったん調査の終了を告げられます。驚くべき事実も含めいろいろな情報を得ましたが、それでも事件の全貌はまったくわからない…。ほかのプレイヤーがどこまで事実をつかんでいるのか…。疑心暗鬼のまま次のフェーズにうつります。今回のマダミスは調査の後に、参加者全員で情報の共有、そしてさらなる調査を経て、犯人の推理・投票へと進みます。

情報の共有フェーズでは、プレイヤーがひとりずつ、調べたことを発表します。人によって、こんなに事件の捉え方が違うのに驚き!

いよいよゲームも終盤です。最後はプレイヤーが順番に殺人事件の真犯人を推理して発表。その内容も加味して、それぞれが犯人と思う人に投票します。犯人はもちろんですが、犯人をかばう人や別の目的をもっている人などもいて、複雑な情報のなかから真実を探り当てないといけません。みんなパズルの最後の1ピースがどれなのか悩んでいるような顔をしています。緊張はいよいよ最高潮に。そして、ゲームマスターから真犯人の発表です!

犯人は誰?謎が解明された後の会話も楽しみ

なんと……意外な人物が真犯人でした。なるほど、言われてみれば伏線がきっちり回収される見事なエンディング。犯人やその動機が明かされ一件落着…、なわけですが、驚いたのはエンディング後の盛り上がり。「どうしてあの情報を知っていたの?」とか「最初から分かって話を合わせていたの?」とか、お互いに聞きたいことがたくさん出てきて、話が尽きないんです。ゲームの思い出話をつまみに何杯でもビールが飲めてしまいそう。マダミスは犯人を突き止めるだけでなく、みんなでその場限りのストーリーを作るという楽しみもあり、その連帯感も手伝って2時間前のよそよそしさが嘘のような親近感。寡黙だと思っていたメンバーが打って変わって饒舌になり、和気藹々とした空気に包まれます。

この「連帯感」「親近感」もマダミスの醍醐味で、最近では企業の研修などにも導入されているそう。確かに同じチームでマダミスをやったら、お互いの性格や考え方がわかって、ぐっと親密度が高まりそう。JOYSOUNDならマダミスを楽しんだ後に、食事をしながら懇親会なんていうこともできますね。

そしてやはりゲームマスターの存在は重要です。ゲームのルールや概要を説明するという実質的な役割もありますが、今回は特にゲームマスターがアバターということもあり第三者に操られているような、例えば遊園地などでアトラクションのナレーションが別世界に導いてくれるといった感じの、独特の没入感を与える効果もあるなと思いました。これはアバターゲームマスターならではの魅力かもしれません。

目指せ、アバターゲームマスター

それにしてもマダミス、楽しかった。またやりたい。そしてもっと多くの人にこの楽しさを伝えたい。例に漏れず、私もすっかり虜になってしまいました。マダミスはゲームの特性上、一度経験してしまうと同じシナリオをもう一度プレイすることはできません。まさに一期一会のゲームです。しかしその経験はゲームマスターとして次なるゲームプレイヤーのために活かすことができるのです。私はこれから多くのマダミスをこなし、充分に堪能した後は、それを世に広める伝道師、つまりアバターのゲームマスターになろう、そう決意したのです。

かくして私は今後、一プレイヤーとして楽しむだけでなく、良いゲームマスターになるための条件を模索していこうと思うのですが、まずは今回の体験を通じて感じたアバターゲームマスターに必要な要素を記しておきます。 

・マダミスが好き

・マダミスのストーリーを熟知している

・はっきり喋る

・ドラマティックなムードを醸し出す演技力

・困っているプレイヤーにアドバイスする観察力

・3時間におよぶ長丁場を乗り切る集中力、体力

こんな感じでしょうか。

とはいえ、ストーリーを熟知するというのは一度体験すれば理解できるわけだし、声の聞こえやすさ、演技力も練習や工夫次第で改善の余地はありそうです。

それよりも、マダミスは1回のプレイ時間が2~3時間にも及ぶ長丁場。終了後はプレイヤーは疲労困憊ですが、ゲームマスターの消耗もかなりのものと予想されます。この集中力を維持できるかは、やはりマダミス愛ではないでしょうか。

と、いろいろ語りましたが、百聞は一見にしかず。未体験の方はぜひ一度、やってみることをおすすめします。新たな人生の第一歩となるかもしれませんよ!

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